「山薬」料理で夏の疲れを癒そう(2008年9月)
日常の中でどなたにでもお勧めできる薬膳素材というと、山芋や自然薯が浮かびます。生薬名は「山薬」といい本来は自然薯を指しますが、山芋は自然薯より働きが弱いものの同じ傾向の作用があります。
世界最古の薬学書『神農本草経』にも「筋肉を成長させ・・・骨を健やかにする」など、薬としての効能について記されています。効果としては、滋養、強壮、下痢を止めて胃腸の働きを高め、皮膚を潤し、痰を切るなど多岐にわたります。
栄養学的に言うと、でんぷん分解酵素など各種の酵素が消化を助けるだけでなく、肝臓やすい臓を休ませたり肌に潤いを与える作用が、あの粘りにあることがわかってきました。
日本でも「山菜の王者」「山のウナギ」と呼ばれ、古くから元気が出る食品として定着していますが、夏の疲れが出てくる9月、「山薬」料理に舌鼓というのはいかがでしょう?
せっかくですから本物の自然薯にこだわる、箱根の「しずく亭」をご紹介しましょう。
仙石原の別荘を改装しているこの店に入ると、まるで人様のお宅にお邪魔したような気持ちになります。温かさと節度のあるもてなし、使われている器、木のおひつに入った炊き上がったばかりの麦飯、つきたての餅のような粘りのある自然薯。
どの要素をとっても日本人の心と身体を癒す薬膳そのものです。お昼の麦とろご飯は2500円〜とお安くはないですが、その価値あり。週末あたり、「山薬」を食べに秋のドライブに出かけませんか。
(文・山本水絵)
「しずく亭」
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1246
TEL:0460-84-2248
営業時間 11:00-15:00 (L.O.14:30) 木曜定休(1〜2月不定休)
※夕方は要予約(当日14:30まで受付)第2第4水曜は昼のみ
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