秋の「乾燥」対策。肌と気管にコラーゲン (2007年9月)

7月から8月になっても何も変わりはありませんでしたが、8月から9月になると急に季節が変わった気分がするものです。まだ日中は暑いですが、朝夕は一歩一歩秋の気配が濃くなっているのを感じます。
漢方で健康維持を考える時、秋は「乾燥」に気をつける季節とされています。
外気の気温が下がっても、体内に夏の余熱がこもっていて、それが冷めていく時に皮膚や鼻や気管を乾燥させるというわけです。
そのうえ秋が深まるにつれ外気まで乾燥し始めますから、9月から11月までは、皮膚と気管の潤いは奪われっぱなし。上手に補って粘膜を意識的に保護するのが、若さを保つ秘訣であり、風邪予防にもつながります。
体を潤すとされている薬膳食材は、きくらげ、百合根、山芋。コラーゲンたっぷりの豚や鶏の皮もとても良いとされています。
漢方の理論には「以類補類」(類を以て類を補う)、「同物同治」(同じ物で同じ物を治す)という基本的な考え方があります。乾燥する季節には豚足の煮物などを食べて、皮膚を潤すというのは当然のことなのです。実際、食べた翌日には肌のハリが違うという話もよく聞きます。
食の常識は、栄養学の発展と共に変化しています。いっぽう食の言い伝えは、現代科学的根拠はなくとも、たくさんの先人の経験に裏付けられて綿々と続いています。
両方の長所を上手に取り込んで、自分の健康に役立てたいものです。
(文・山本水絵)
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